「私事」として考える
(2019年10月「教室だより」より抜粋)
最近、日本のニュースでも取り上げられていましたが、しばらく前から高校生クラスの何名かの生徒と、16歳のスウェーデン人学生、Greta Thunbergさんの気候変動を抑止するための学校ストライキ等の啓蒙活動、そして気候変動がもたらす地球温暖化やその他の現象が、どのように我々の生活と未来に関わるのかを英語で学ぶ機会をレッスン内で設けてきました。
これからの若い人たちに必要な思考力や、分析力、意見を形成する力、それを論理的に説明する力などを育てるという意味でも、ニュースに登場する話題が、如何に自分達の生活と深く関わっているのかということへの気づきを促したいというねらいがありました。
Gretaさんが、今の高校生とほぼ同じ年齢であることから、他の国の、正に同世代の人が、自分達の未来のために活動する姿を知ることが、大きな刺激となり、自分達にもこの世界を動かす力と可能性があることを少しでも感じてくれていたらという願いを込めました。
高校生と学びを深めていく中、今教室に通ってきているこども達一人一人の未来には、この気候変動に対する知識と、それをぐーんと自分の身近に引き寄せて考え、普段の生活の中で何かしらの改革と実践をしていくことが急務であると思うようになりました。
このGretaさんの国連でのスピーチは、大人の私たちに対してもとても強いメッセージを発しています。また、彼女に共感して世界中で巻き起こっている気候変動のためのマーチもとても重要な時代のうねりです。一人の16歳の女の子の活動が共感を得て、世界に広まる。
今起こっていることは、正にお教室のこども達にとっても「私事」です。機会があるようでしたら、是非ネットでこのGretaさんのことを調べてみて下さい。そして、各ご家庭で、お子さまの年齢に合わせた形で、この気候変動について、こども達と考える機会をもってみて下さい。
私たちの生活に影響するこの問題は、地球に生きる私たち全員の未来に関わる出来事です。こども達自身もはっきりとした考えや意見を持っておくべき事象だと思うのです。