自信が無いこどもたち
(2019年6月「教室だより」より抜粋)
近年感じるのは、自分の意見や考えに自信が無い子供たちが増えていることです。
発言をするにしても「どうせ間違っているけど」や「絶対これは違うと思うけれど」と前置きをして発言をする姿を見る時、間違えることをとても恐れる子供たちの姿に胸が痛みます。
そんな時「みんなはまだまだ知らないことや出来ないことが沢山あって、それを少しずつ学んでいるんだよ。だから、間違えたり、出来ないことがあるのは当たり前なんだよ。それでいいんだよ。」と伝えるようにしています。
その度に、私たち大人の罪深さを感じます。
私たち大人も、最初から何でも出来たわけではない。両親以外に、多くの人生の先輩、師、温かい眼差しで見守って下さった方々との出会いの中で、赦されながら育ってきたはず。
こども達が「出来ない」ことを責める前に、私たちは彼らにわかるような形で、必要な力を教え伝える努力をしているのかを、今一度省みる時を持たなくてはと思います。
大人から見て、「当たり前」だと思われることも、実はこども達は理解しておらず、「知らない」と言えば責められるかもしれないので、わかったふりをしてその場をしのぐ。そんなことを繰り返すうちに、本当は理解出来ていないことが増えていき、心が不安でいっぱいになり、自信が無い子供たちが増えていると感じています。
こども達が自信をもって、未来に向かって自分らしく生きていけるよう、少しでもお役に立てたら嬉しいです。