日々の選択と自分作り②
さて、「日々の選択と自分作り①」では、みんなに自分のことをみつめてもらいました。
人の毎日には、一人一人異なる課題があり
何かを「選択」する場面というのが数えきれないほどある。
課題を前に、何を選び、どのようにその課題をクリアしていくかが
未来の自分を作っているという話でした。
今回は、日々の「選択」の中でもみんなにとって身近で大切な存在の人たち、
特に「先生」という存在に焦点をあてながら
大切な人たちとどのような関係を築いていくのかの「選択」について。
まだいつもの学校生活は始まっていないけれど。。。
新年度を迎え、これから共に過ごしていく先生が発表され、ドキドキする複雑な「思い」を抱えている人もいるのではないでしょうか?
「先生が誰なのか」ということは、学生の皆さん、そしておうちの方にとってもすごく大切で気になることだよね。
「やった~~~!!」って思う場合もあるし、
「え~~~~~~!?」となる場合もある。
私も親として、そして先生のはしくれとして、生徒や保護者の方が先生に求める「人間像」について考えてきました。
「やった~~~!!」だったラッキーな人たちは大丈夫かもしれませんが、
どちらかというと「え~~~~~~!?」だった皆さんへ。
そんな皆さんに伝えたいことがあります!!
それは。。。
「先生だからって立派な人だとは限らない」ということ。
さらに言うならば、「大人がみんな素晴らしいわけではない」ということ。
だから、「大きな期待をしてはいけない。」ということ。
大きな期待をするからがっかりする。
けれども、どんな人にも良いところが必ずあります。
まずは、真っ白な気持ちで「あるがままを受け入れ」たら、楽になります。
そして、時間をかけてお互いを知るようにしていけばいいのです。
最初から先入観をもったり、色眼鏡で見てはいけないのです。
そうしたら、時間と共に、どんな先生でも、好きなところがみつけられるはずですよ。
ここでのみんなに出来る「選択」は、
最初からその先生に対する好き嫌いを決めること。
もしくは、時間をかけてその先生の良いところも悪いところも知ろうとすることを選ぶことです。
立派な人ってどんな人?
みんなが期待する「先生」像ってどんな人?
私達は社会的な地位や肩書の響き、その人の職業で人を評価しがちです。
「先生」という存在に、私たちは最初から、「立派な人であって欲しい」と勝手に期待してしまいがちです。
でも、「先生」という立場であっても、みんなと同じ、ただの人なのです。
まして、みんなが期待するような人であることは、ほとんどないはずです。
人はみんな違うのだから、関係を築いていってみないと、
その人が人生のどのステージにあって、
どんな価値観をもっているのか、
どんな道を歩んできたのか、
どんな人なのかなんてわからないでしょ?
何が言いたいかというと、先生という立場の人たちが「尊敬できる存在であって欲しい」という気持ちは、私もよ~くわかります。
でも、みんなも、私も、お父さんもお母さんも、先生方も、突き詰めれば、みんな同じ。
この世を去るその日まで、沢山の選択を繰り返しながら、数々のステージをクリアしていき、生活という修行をしている同じ「人間」なのです。
だから、新年度の沢山の期待はまず横に置いておいて、
真っ白な気持ちで冷静に、ゆっくりと、先生とも、新しいお友達とも関係を築いていって下さい。
最初に沢山の期待をする前に、「この人も自分と同じ人生修行をしている「人間」だ。
修行のステージはどれくらいの人かな?」って、興味をもつところから始めましょう。
その人がどんな人なのかを、自分の目で確かめ、知るところから始めたら、裏切られることも、がっかりすることもないはずです。
むしろ、色々と意外で、面白い新しい発見が沢山あるかもしれないよ。
そして、自分がもっていない能力や力から学べることが沢山あるかもしれないよ。
どんな人にも長所(良いところ)と、短所(悪いところ)が必ずある。
この世に完璧な人などいないのです。
私も、みんなも。
だからね、どんな先生、どんなお友達、大人とも、その人の良いところも悪いところも全部ひっくるめて、その「人間」を知ろうとしてみて下さい。
「人間観察だ」って思ったら、きっと楽しくなりますよ。
先生はね、みんなよりもただ先にうまれた「人間」だからね。
みんなと同じく、弱さ、醜さ、愚かさ、未熟さを沢山持っているの。
そういうものなの。
あ!お父さんやお母さんもね。生まれた時から素晴らしい親なんていないの。
お父さんもお母さんもただの人で、こどもを授かったから、手探りで親修行をしながら、みんなと一緒に親として成長している。
みんなと同じ欠点だらけの「人間」なんだよ。
でも。。。「誰にでも必ず良いところがある‼️」
お互いの良いところも悪いところも全てひっくるめて大切に思えると素敵だと思います。
人の年齢は、その人の性質をちゃんと表す指標ではないよ。
ただ、その人が生まれてから何年生きてきたかの数字。
その人がどのような生き方を「選択」してきたかで、その人らしさが決まっているんだよ。
だから、それを知ろうとしてみて下さい。
そう考えたら、自分に対しても、お友達に対しても、親に対しても、他の人に対しても、そして先生に対しても、もっと穏やかな気持ちで向き合えないかな~?
という話でした。
最後に、「日々様々な選択肢からみんなは道を選んでいる」ということについて、あと一言。
私たちが生きている今について。
今私達はね、世界中の人たちと、同時に、「不自由と不安を乗り越える挑戦」と向き合っているの。
今の時を、自分がどう過ごすことを選ぶかで、今の緊急事態が終わった後の自分が変わってくるよ。
沢山の学びを得て成長し、次のステージに行ける人と、
ずっと不平不満に浸って成長出来なくて同じステージにとどまる人の分かれ道だと思うよ。
みんなは日々どんな道を選んでいるのかな?
そして、みんなはどんな大人になっていくのかな?
楽しみにしています♥!!