☆彡Sparkles in Angelhill☆彡

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人との交わりと心の健康

日々色々なことを感じ、考えながら過ごしていますが

しばらく言葉がまとまらず、文章が書けなくなっていました。

身体は至って健康で、何も問題が無いのに

文章が出てこない。

 

書きたいテーマは出てくるけれども

書く意欲がわかない。

 

そんな中、ずっとコロナ禍下パキスタンで自粛生活をしていた夫が

久しぶりに一時帰国し

家族4人が一つ屋根の下で共に生活する時間を与えられました。

 

家族が揃う喜びと安心感で満たされるのかと思いきや

何か違和感。

不思議なことに大黒柱が帰ってきたのに

どこか家族がぎこちない💦

 

「え???」

「どうゆうことだ???」

「なんでなんだろう???」

 

特に大きな問題があるわけでもないのに

決して仲が悪いわけでもないのに

特に摩擦が起きているわけでもないのに

何かお互いに他人行儀でぎくしゃく。

 

それでも、日々共に食卓を囲み

時間を見つけては、連れだって緑の中を歩き

Go to travel を使って家族旅行をし

一緒に過ごす時間を積み重ねていくうちに。。。


いつしか夫もいつもの状態に戻り

気づけば普段の家族関係に😊

(本当によかった!!)


そんなことがあって

「なんでだろう?」と考える時間があり

わかったことがあります。

 

健康面で特に問題がなくとも

人間関係に問題がなくとも

コロナ禍によって私達が強いられることになった

ニューノーマルと「with コロナ」という

どこか不自然な距離を置いた生活は

やはりどうしても人間心理に影響を与え

私達の在り方を少しずつ変えていっているのです。

 

安全対策をとり

マスクを身に着け

ソーシャルディスタンスを保ち

入念に手の消毒をし

出来るだけ人込みを避けて行動する

可能ならば出来ることはオンラインで済ませる。

 

そんな生活を当たりまえのように続けるうちに

いつしか

無意識のうちに

私達は未知に対して怯える状態を維持し

他者を必要以上に警戒し

常に防衛本能をフル回転に働かせ

外からの攻撃から身を守る生活を続けているのです。


そのことが、

実は私達の心の在り方にも影響を与えているのです。


そもそも人との交わりの中で

お互いを支え合って生きるように出来ている私達。

そんな私達が


 人と直に触れ合い

他者の肌のぬくもりを身近に感じ

温かい笑顔に慰められる機会をもったり

しっかりと目と目を合わせて過ごす機会を

劇的に失っているのです。


私達は気づかぬうちに

そんな生活によって

私達の自立神経のバランス

そして心のバランスを崩しているのだと思うのです。


 ある友人と会話する中でこうしたことについて

もう少し科学的に

体内で分泌される物質の名前をあげて、少し説明を受け

「なるほど~」と納得しました。

 

常に警戒し防衛本能を働かせている

ストレスが多くある生活の中では

私達の交感神経が優位に働きアドレナリンが多く放出されるそうです。

アドレナリンは「闘争か逃走」のホルモンと呼ばれるらしく

ストレス下で私達の緊張を強くし、

周囲の敵から身を守るために意識を覚醒させるものだそうです。

 

コロナ禍下の生活では、

無意識のうちに

私達は今までにないほど

「目に見えない敵」から身を守るための緊張感を強いられ

恐らく多くのアドレナリンを放出しているのでしょう。

 

そういった意味で、家族から離れて海外でリモートワークをしていた夫は

いくらオンラインで他者と話す機会をもっていたとしても

時々ソーシャルディスタンスを保って近しい方とお会いする機会を設けていたとしても

やはり長期に渡って交感神経優位の生活をしていたのかもしれないと。。。

だから、一時帰国して久しぶりに家族に会えたのに

その交感神経優位の防衛本能全開の状態から

なかなか抜けられなかったのでしょう。

 

他方で

こうした緊張状態を和らげるのがオキシトシンという物質だそうです。

オキシトシンは別名

「幸せホルモン」

「思いやりホルモン」

「信頼ホルモン」

「絆ホルモン」

「癒しホルモン」等とも呼ばれているようです。

この物質は例えば以下のような時に分泌されるようです。

 

触れ合い、スキンシップ、マッサージ、見つめ合い、ハグ、

家族団らん、親しい人との食事、おしゃべり、

プレゼントを贈ること、

人に料理を作ること、

美しいものに触れること、

感動すること、

感情を素直に表すこと、

思いやりの気持ちをもつこと、

自分に向けられた温かい言葉を受けとめること。

 

こうしてみると、

なるほどコロナ禍以前は

私達が当たり前のようにしていたことが

実は私達の中でオキシトシンを生み出し

心を潤し、癒してくれていたのでしょう。

そして、私達の心のバランスを保つ手助けをしてくれていたのでしょう。

 

少し時間はかかったものの

私の夫も、久しぶりに家族との触れ合いの中にいるうちに

少し崩れかけていた心のバランスを取り戻したのかもしれません。


夫のことを例にあげて書きましたが

これは彼のことだけではなく

実は私達一人一人も大なり小なり経験していることなのではないかと?


こんなことを考えていたら

「あ!!もしかしてあの人も。

そしてこの人も、

人の温もり不足で落ち込んでいるのかな?」

と思う事例が身近にいくつもあることに気づきました。


皆さんは大丈夫ですか?

 

こうして、

ここしばらく私が感じていたモヤモヤと違和感が

ようやく整理されて、少し晴れやかな気持ちになりました。

 

今の時代、もちろん様々なことをオンラインで出来ることは大きな恵みです。

けれども、そもそも私達人間は他者との触れ合いの中にあって

実はかなり深くお互いを支え合って

お互いの心の健康を保っているのだと

深く考えさせられました。

 

以前Positivelyという言葉を教えてくれた

高校時代の恩師のことを記しました 👇

頭で分かっていても

今のような未曾有の事態と直面し

未知の見えない敵と向き合う生活が長引くと

私達はいつしかPositiveであることを忘れ

自分自身の身を守ることで精一杯になってしまうのかもしれません。

 

けれども、そうなってしまうからこそ

むしろ意識してお互いを思いやり

声を掛け合い

お互いを支え合う前向きな言葉

ねぎらいの言葉

あったか~い言葉をかけあうことが大切なのだと思いました。


大切な人に対して、温かい言葉、気持ち、態度を向けること。

そんなことが、今のような見えない敵と戦う時に

お互いの心身の健康を守るためにとてもとても大事なのです。


世界中で、コロナ感染者数を抑えることが大きな課題になっています。

私達が感染を防ぐために行っている物理的な取り組みと同時に

あともう少し、私達の身の回りの大切な人たちにも目を向け

声をかけあい

努めて少しでも心が明るくなる交流をすることも

とてもとても重要なことだと思う今日この頃です。


どうぞ皆様お大切にお過ごしくださいね♥