「亀吉(カメキチ)」🐢

今年の日本の夏は

これまでにないほど厳しい危険な暑さが未だに続いているとききます。

皆さんお元気にお過ごしでしょうか?


ここジンバブエでは、

8月に入り朝晩の冷え込みがすっかり和らぎました。

現地の方々から

「8月第一週を過ぎたら夏だよ」とうかがいながら

「本当かいな?」と思っていましたが

本当に皆さんが仰っていた通り

月のはじめに、数日風が強い日があったかと思ったら

春を通り越して

一気に夏がやってきたような陽気です。

ただ、残念ながら

こちらにも花粉症の季節はあるようで

日本の花粉症シーズンを乗り切り

安心していたのも束の間

私にとって今年二度目の花粉症シーズンが到来してしまいました😢


そして、こうした季節と気温の変化に合わせて

お庭でも、これまでとは少し違う動きが観られるようになりました。

日々各種のお花が咲き始めたと思ったら

大小様々な大きさの蝶々が飛び交うようになりました。

でも、今日記したいのは

約40年前からこの家で暮らす👇この💩の落とし主のこと。

お庭で犬の落とし物大のこれを見た時には

「一体何の動物の仕業なんだろう?」と思いましたが…

実は、この💩

出発前から噂にきいていた

お庭の主の陸亀くん🐢のものでした。



私が到着したのがこちらの真冬だったこともあり

陸亀くんは冬眠中。

一度だけ庭師さんがお庭のどこかから彼をみつけて、

みせてくれましたが

その時はまだ寒い時期だったこともあり

亀くんの動きもまだ鈍く

すぐに広いお庭のどこかに隠れてしまいました。

その後、いくら探しても、

その姿を確認することが出来なくなっていました。



ところが、最近の気温の上昇に合わせ

この陸亀くんが

毎日のように

自主的にお庭に登場するようになったのです☀


きくところによると

40年程前に、大家さん兄弟が

何かしらの危機からこの陸亀を救出したそうです。

つまり、この亀くんは、

レスキュー犬ならぬ、「レスキュー亀🐢」😊


しばらく大家さんのお庭で飼われていたそうですが

大家さんの犬たちが

あまりにも亀くんにちょっかいを出すので

亀くんは、今私が暮らすお家のお庭にお引越しさせたようです。



庭師さんにきいても

大家さんにきいても

この陸亀くんには「お名前が無い」ということだったので

彼が毎日のように姿を現すようになってからは

勝手に彼を「亀吉」と名付けて

話しかけています。


亀吉の甲羅は約50センチぐらいかな?

手足を出していると、全長60センチぐらいに見えます。

お庭に出てくるのは、文字通り

「亀の甲羅干し」で日光欲をするためと

ご飯を食べるためのようです。


今はだいたい太陽が昇った朝9時ぐらいに寝床から出てきて

1~2時間ぐらい「甲羅干し」をしてから

お庭の草を食べ始めます。


そして、ある程度お腹が満足したら

午後1時から3時ぐらいの間に

彼のお気に入りの寝床に帰っていきます。


亀吉の「甲羅干し」は、

まるで彼が活動するために必要なエネルギーを充電しているかのようです。

ある程度太陽光を吸収すると

動きが驚くほど活発になります。


庭師さんから

亀吉の好物はキャベツ、レタス、トマト、リンゴ等だときいたので

以降、気づいた時には

台所にあるお野菜の一部を分けてあげるようにしています。

まずは、お近づきの印として

亀吉を誘惑すべく

「キャベツロード」を作ってみました。

観察していると、キャベツの葉が少し食べにくそうだったので

千切りキャベツをお皿にのせてあげてもみましたが

彼の体の構造上、お皿は苦手みたいでした。

最初は私のことを警戒して

近寄ると、すぐに甲羅に顔を引っ込めていた亀吉も

数日連続して餌をあげているうちに

だんだんと慣れてきました。



そして、今では私の顔を見ると

向こうから近寄ってくるようになりました。


ある日は、キャベツではなくトマトもあげてみました。

その午後、お庭側のベランダに出たら

眼の前で亀吉が草を食べていました。

私の存在を認識すると

少し私の方に近づいてきました。

けれども、お庭とベランダの段差が高すぎて

こちらに上ってこられない。

しばらく私の方をみて考えていたのでしょうか

その後の彼の行動にびっくり!!

なんと、段差を回避するために、

ベランダを迂回して

すごく遠回りをして私のところまでやってきたのです!!

せっかくわざわざ私のところまで来てくれたので

ご褒美にキャベツをあげました。

そして、更に私におねだりをしていましたが

「今日はもうこれでおしまいだよ」と伝えたら

しばらくして、今度は段差を降りて

お庭に帰っていきした。

観察をしていると

結構食欲旺盛な亀吉。

一番最初に出会ったのが彼の💩であったことを記しましたが

お通じの方は、2~3日に一回するようです。



ある日、キャベツをあげても食いつきが悪い日があったので

「どうしたのかな?」と思ったら

どうやら、まずはスッキリ💩したかったようで。。。

しばらくして動き出した彼の後ろには

立派な落とし物が沢山落ちていました。

笑笑

さて、最初に、冬眠中は彼を発見できなかったことを書きましたが

それがどうしてなのかもわかってきました。


彼が頻繁に登場するようになってから

彼を観察していると

彼がどうやって寝ているのかもわかってきたのです。

それは👇こんな感じ。

なんというか、

「頭隠して尻隠さず」的ではありますが

自分の甲羅の色に似た石の傍で

しかもそこに生えている植物に頭を突っ込んで寝ているようです。

お庭で「甲羅干し」充電をしてから

しばらく食事をして満足をした後の

亀吉は、「寝るぞ!!」と決めたら

猛スピードで寝床に帰っていきます。

その姿は、まるでお掃除ロボットが

充電ステーションに戻ってドッキングするかのようで

最近、彼が寝床に帰る姿を「ドッキング」と呼んでいます。


亀吉にはお気に入りの寝床もありますが

その日の気分で、お庭を移動して

出来るだけ発見されにくいところで寝ているようです。


それに、遠回りをして段差を迂回して

ベランダにやってきたエピソードからもわかるように

もう約40年もこのお庭で暮らしているわけですから

亀吉は私以上に

このお庭のことを

隅から隅までで熟知しているのです。


決して言葉を交わしたわけではありませんが

この短い2か月ほどのお付き合いだけでも

亀吉の賢さが十分伝わってきました。


正直、勝手に「亀吉」と呼び捨てにしていますが

本当は「亀吉さん」とお呼びするべきなのかもしれないほど

彼は「賢者」なのかもしれないです。


と、ずいぶんと長くなってしまいましたが

ジンバブエのお家のお庭では

日々こうした交流も楽しんでいます。


最後に余談ですが、

もともと我が夫は🐢に似ていると思っていましたが。。。

暖かくなって亀吉を観察している時間が増えるにつれ

サラダを食べている夫が亀吉に見えてくるようになってきてしまいました💦

亀吉観察のしすぎは、かなり要注意ですね💦

Previous
Previous

お庭の仲間たち✨

Next
Next

宇宙を感じる大地