健全な思考を保つには。。。
2016年の米国の大統領選を機に、この数年、かなりマニアックにアメリカのニュース報道をフォローしてきました。そして、ある時から、今日のニュースをスピーディーに理解するためには、オンタイムで迅速にアップされるTwitter記事も一緒に読んでいく必要があることに気づきました。
Twitter を活用すると、限られた紙面や時間内ではカバーされないニュースの裏側や、好きなニュースアンカー、ジャーナリスト、お気に入りの専門家のフランクな考えや意見をオンタイムで学ぶことが出来るので、より深く時事問題や理解困難な事象を咀嚼できるようになるのです。
Twitter以外にも、最近では、様々な有識者が自分のPodcastを持っていたりするので、移動中など、そうした番組を聞きながら、沢山の面白いお話やそれまで知らなかった素敵な人々の存在に触れ、新しい学びを得ています。
そんなで、私自身は全く投稿はしないのですが、新聞とTwitterを連携させ、Twitterの記事をチェックするのが日課になっています。
そして、いつものようにTwitterをスクロールしていると、この二つの連続した記事が目に留まりました。
上の記事は、CNNそして、下は別の報道局、NBCの記事です。
最初の記事は、しばらく前に、米大統領がホワイトハウスの記者会見室で、コロナ対策について
「除菌剤を内服することも、コロナ撃退の一つの方法だと考えられる」と発言したことを受けての内容。
冷静な判断力さえあれば、
「???」とこの発言を批判的に捉えることも出来そうですが。。。
一国の大統領の発言ということもあり、それを真に受けた有権者が何名も実際に除菌剤を内服してしまったようです。
そのことによって、既に4名の方が亡くなり、その他にも視力やその他の体の部位に後遺症が残ってしまった方が出ているということ。
そこで、アメリカの疫病管理予防センター(CDC)が、国民に対して「決して除菌剤を内服しないように」と訴えているという内容の記事です。
下の記事は、イリノイ州の学校が、「オンライン授業中の生徒のパジャマ着用は不適切なので、禁止した」という内容。
さらっと読み流すことも出来ますが。。。
「例えオンラインであれ、パジャマで学校の授業を受講することを、州が禁止するに至るって、いったいどういうこと?」って思ってしまいました。
コロナ禍が長引くにつれ、世界中でコロナと共に生きる日常が当たり前になっています。
そして、私達が生きる社会では、オンライン授業やテレワークがどんどんと推し進められていますね。
その中で、自宅にいるわけですから、確かに実際に社会に出て活動している時とは違う基準で振舞いたくなる気持ちは、誰でも持つのでしょうけれど。。。
コロナ禍をきっかけに、オンラインコミュニケーションをする上での
身だしなみ、振る舞い方、目線の保ち方等
これまでそう深く考えたことが無いような新しい検討課題が生まれているようですね。
これまで経験したことが無い状況だからこそ、
これまで考えたことが無かったこと
これまで経験したことが無い状況に遭遇することが増えています。
新しい状況、新しい環境、新しい視点、新しい判断が求められる時。
これらの見出しを見て、
我に返って「えっ!?」と立ち止まり、つい色々なことを考えてしまいました。
コロナ禍が無ければ、きっとこんな見出しを目にすることもなかったことでしょう。
けれども、これが今正に、私達の日常と隣り合わせで起こっている現実なのです。
日本のことでは無いですが、このような記事は
私達自身が自らを顧みる良いきっかけを与えてくれると思うのです。
非常事態は、人間の判断力まで狂わせてしまうということなのでしょうか?
社会、日常の状況が変わったことによって、
これまで私達がもっていた物事に対する価値判断基準が劇的に変わる必要があるのでしょうか?
これらの見出しを読みながら、
「どんな状況に置かれても、出来るだけ健全な判断力を持っていたい!!」と強く思ってしまいました。
どんな状況にあっても、普遍的に揺らがない価値感、思考は在り得ると思うのです。
こんな時だからこそ、
出来る限り正確な情報収集と情報取捨能力を育みたい。
そして、何でもそのまま鵜呑みにしない確固とした判断力を持ちたい。
また、目の前にある情報を一旦立ち止まって冷静に吟味する批判的思考を持ちたい。
明晰な判断力と健全な思考を保つためにも。。。
今私達が与えられている生活の中で、
どんなに小さくてもいいので、意図的に日々楽しみや喜びを見つけ
しっかりと深呼吸する時間を持ちながら過ごしていくことがとても大切だと思います。
世界的なパンデミック下にあったとしても
ユーモアと笑顔が散りばめられた日常が人間を強めてくれると思うのです。
喜びを感じ取ることが出来る心には、幸せを受信できる余裕があるということ。
それは、ダークな空気に飲み込まれない冷静さ授けてくれるように思うのです。
暑さがより厳しくなっている今日この頃。
いつもならば一息ついて、開放感に浸ることが許される夏。
今年は大半の人たちが、今までと違った制約の中で過ごすことを余儀なくされていますが。。。
そうであっても、どうか日々、一つでも多く笑顔になれることが見つかりますように!!
二つの記事の見出しを見ながら
世界中の人々の健康が守られること
困難な中でも、人々の生活が守られること、
そして同時に、どんな苦しい状況にあっても、人々が健全な判断力を保てるようにと
切に願います。