富士山🗻と妖精🧚‍♂️と。。。

2月に入り、いよいよパキスタン出発カウントダウンが始まりました 。

そんな中、このブログでも登場したことがある富士山写真家の友人、山本耕作さんが、

私が大好きな彼の作品の数々が生みだされる現場を見せて下さるということで、

お言葉に甘えて、娘とひょいひょいとついていってきました。

自宅を早朝2時に出発。

暗闇の中、中央道を走って🚙いくと、
「もうそろそろ🗻見えるよ」。
目を凝らしてみると、夜闇の先に、

月明かりに照らされ、薄っすらと雪化粧の富士山🗻の姿が。

道中のカーブの数まで覚えているかのような案内人さん。

私は、彼の作品を通して、数々の息を呑むような風景を見せていただいてきたけれど…
人々が寝静まった時間に、自らを奮い立たせて一人富士山を目指すことが、

彼にとって、決して思うほど容易いことではないことを知りました。

大自然相手の撮影は、

あらゆる情報を吟味しつくして予想をしても、

想定外や肩透かしの繰り返しのようで、

素晴らしい奇跡に遭遇出来る確約など無い。

それでも、夜明けと共に差し込む、あの光の向こうを目指し、

そこに見える唯一無二の瞬間をとらえるために、孤独な作業を積み重ねてきた山本さん。

到着した精進湖では、一部凍っている湖の、

凍っていない水面を探し、

そこに映る逆さ富士の世界を覗く。

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眺めていると夢中になり過ぎて、ついそちらの世界に吸い込まれそうになった。

遠く感じる夜明けを、寒さをしのぎながら待つこと1時間半ほど、

やがて少しずつ少しずつ周囲が明るくなり、

こちらに大きな期待感を与えながら、でもかなり焦らしながら、

強烈な光線を放って、ようやく太陽️が顔を出す。
「お待たせ❣️ おはよう❣️ 」と

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まるで長い長い暗闇のトンネルの後に、大きな希望を見出した時のように、あったか〜い安心感が心を満たす。

そして、不思議と一気に元気が湧いてくるのだ。

日の出がこんなにも私達にエネルギーを与えてくれていること、

その尊さ、有難さについて普段は気付くことも出来ず、

しっかりと感謝する思いさえ及ばないことに、恥ずかしさすら感じた。

逆さ富士を堪能し、日の出を迎えた後は、マニア達のとっておきスポットに移動。

そこでは、富士山の山頂から️が昇る「ダイヤモンド富士」を拝めると。

23年間富士山に通い続けているだけあって、

気象情報やら太陽の位置やら、あらゆる方角から見た富士山の情報を確認し、

素早く頭の中で情報分析をして、撮影位置を導き出す。

(「わ〜。なるほど美しい作品の裏には、こんな緻密な計算があったのだ」と、すごく感心してしまいました。)

雲一つ無い好天の中、目の前に聳える大きな存在と静かに対話しながら、再び太陽️の登場を待つ。

ピーンと張り詰めた、とても贅沢な時間。

この世であって、この世とは思えない時が流れる。
気づいたら富士山に向かって踊っていた💃

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私は、太陽が顔を出す直前の富士山の山頂の様子を拝む時がたまらなく好きだった。

それは、例えるなら、旅行に行く前の胸いっぱいのワクワク感に似た感情かな?
まだ見ぬその瞬間が、確かに来る予感と期待感いっぱいで胸が高鳴る感じ。

まぁ、ダイヤモンドを撮影しようとする写真家さんにとっては、

この時こそ、「大切な瞬間を逃すまい」と、息を凝らして戦闘態勢全開の時なのでしょうけれど…

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この右手に写っているのが、撮影に集中している山本さん。

この時、彼の手によって撮影された写真がどんなか気になりませんか?

それが、こちら👇

(山頂から雪煙が上がっていて、☀が”Hello!”と笑っているように見えませんか?😊)

(山頂から雪煙が上がっていて、☀が”Hello!”と笑っているように見えませんか?😊)



さて、今回、様々な表情の富士山を見せていただけることは勿論とても楽しみでしたが、

私の中では、何故か樹海に連れていってもらえることが、

実は一番の楽しみでした

子供の頃、テレビの番組で、そこを人生最後の場に選ぶ人達の話をきいてから、

ずっと気になっていた樹海という場所。

でも、そこには遊歩道があることを教えてもらい、

溶岩の流れた地面に巧みに根を絡めて育つ、

苔むす木々の写真を見てからは、どうしても行ってみたくなってしまったのです。

そして、最大の決め手は、山本さんが師匠と仰ぐある写真家さんが、

「樹海には妖精🧚‍♂️がいる」と仰ったと耳にしたこと。

ドキドキが止まらなくなって、気づいたら「樹海に行きたい❣️」と口にしている自分がいました。

ということで、ダイヤモンド富士を見た後には樹海へ‼︎


そうそう。この日はとにかく真っ新な気持ちで全てを感じたかったので、

何も考えずに向かったのですが、一つだけ勝手に想像していたのは、

苔むす緑の森と、ニョキニョキと絡まり合う根っこ。

でも、移動の車中から見えたのは、想定外の積雪。

冷静に考えれば、季節は冬なのだから、

雪が積もっていてもおかしく無いことぐらい、わかったはずなのに…

だから、樹海の入口に到着すると、

辺りは雪、雪、雪️ で、

大好きな木の根にも雪が積もっていて、

「見えない〜‼︎‼︎‼︎」

と思ったのも束の間、
すぐに全く落胆する必要が無いことがわかりました。
何故なら…
目の前には、朝の太陽☀の光を受けて、

今まで見たことがない、虹色🌈に輝く雪の結晶が、

あっちでキラキラ✨こっちでキラキラ✨

(こちらは、娘が撮った写真) )

(こちらは、娘が撮った写真) )


まるで「こっちにおいで‼︎」と私達を誘っているかのようなのです。
そうして、気づけばワクワクしながら、

虹色🌈のキラキラ✨を追いかけて歩きはじめていました。

(ちなみに、写真家が撮ると、🌈✨はこんな感じに😊)

(ちなみに、写真家が撮ると、🌈✨はこんな感じに😊)



それはまるで、妖精達🧚‍♂️が私達を歓迎してくれているかのようで…
それから後は、時を忘れて大はしゃぎしてしまいました。

歩いていると、森の奥に美しい陽だまりが輝いているのが見える。
「わ〜️」と感動していると
サラサラサラ〜っと
今度は高い枝に積もっていた雪が、太陽光に当たって

やはりキラキラ✨と光る粉雪のカーテンを作って見せてくれるのです。
「あ! あっち‼︎」
「ほら‼︎ こっちも‼︎」
と見上げていると
時にはその粉雪カーテンがこちらに近づいてきて、

体に冷たくて✨の雪の粉を振りかけてくれるのです。

そこに確かに妖精🧚‍♂️がいた証拠に、

森の向こうからさす光が、あまりにも美しくて、

思わずカメラを向けて撮影した写真を後から見たら、

ちゃんとそこに妖精🧚‍♂️が映っていました。

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ところどころで、「日向ぼっこをする人」に見える木や、

IMG_5908.jpg

「修行僧」にしか見えない枯れ木を見つけ、寒さを忘れてすっかり有頂天になってしまいました。

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お腹も空き、車に戻る帰路に着こうと、今来た道を振り返ると、今度は帰り道が太陽に照らされて、光のカーペット✨が敷かれていて、また「わあ♥」

と、私の初樹海散策は、妖精🧚‍♂️達と戯れることが出来た、

忘れられない一時となりました。

食べても食べても終わらない野菜たっぷりのほうとうをお昼にいただき、

心身共に満たされた後も、更に山道を登って、また違う高度から富士山鑑賞。

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結局、夜明けから夕方まで、雲一つ無い富士山の姿を心ゆくまで楽しませていただいた、

極上の一日でした。

帰り道に美味しいソフトクリームのおやつを食べ、

解散地点に着いたら、最後のサプライズ🎁
山本さんの作品の中で、

最近一番胸に響いた写真をプレゼントして下さったのです。
「え〜〜〜⁉️」

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言葉では表現し尽くせない程の「ありがとう」と感謝でいっぱいの幸福な一日でした。
心から感謝しています。


山本さんの作品は、どれも富士山が含まれているのに、

目に見える富士山という山を超越した宇宙や大いなる存在を感じさせてくれるところに

その魅力があると感じてきました。
ただの富士山写真ではない。
ある意味、この世の肉体を超えた魂の世界を見せてくれるような感覚。

今回、こうして作品が生み出される現場の空気に触れてみて、

何故山本さんが切り取る「奇跡の一瞬」の数々が私を魅了し続けるのか、

少しだけわかったような気がしました。
その「奇跡の一瞬」にたどり着くまでには、

想像ができないほどの過程、準備、技術、学び、知恵、葛藤、努力、挫折、対話、敗北、

そしてありとあらゆるこの世的な感情の嵐と戦いがある。

そんな複雑なストーリーと、山本さん自身の魂と

そして富士山を中心とした宇宙が融合されて、

人智を超えたメッセージを含む作品が生まれてくるのだと思いました。

「これは出発準備なの?」という感じですが…
見せていただいた尊い風景を心に刻み込んで、

この幸福感を携えて出発するのも立派に準備の一つ❣️

心に抱いていけるものには、重量制限が無いところが素敵だと思いませんか?



さて、幸せな出来事があった後には、振り子がどのようなマイナスの方向に行くのかがいつも心配になりますが…
この翌日、息子がちゃんと家の前のミラーのポールに車🚙をぶつけ、

我が愛車に傷をつけてくれました 。

ただの自滅で、車も軽症で済み、どなたも巻き込むことが無かったのが幸いでした。


ちゃんちゃん💦

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